2. ヘッドセットの種類にはどのようなものがあるのか?
ヘッドセットにはどのような種類があるのでしょうか?
ヘッドセットとは片耳か両耳のヘッドフォンにマイクロフォンが搭載されており、これを装着し電話やパソコン(最近はタブレットやスマートフォンのパターンも多くなってきましたが)等の通信ソースに接続し、通話をすることが出来る通信機器です。人によっては「インカム」と表現する方もいます。ヘッドセットは、導入に際してはその用途や通信ソースに応じて選ばなくてはなりません。大まかには以下の6つの用途カテゴリがあります。
(1)電話機に受話器の替りに接続し、コールセンターやオフィスにおける電話業務に使用するヘッドセット
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接続ケーブルはRJ9という規格のモジュラージャックタイプで接続します。SV(スーパーバイザー)や上司の指示も聞きとれるよう片耳タイプが多い様です。前後左右他のオペレータの声が入りにくいノイズキャンセルマイクロフォン搭載は必須と言えるでしょう。注意点としてはRJ9接続は形状は一緒でも中のピンアサインや感度が電話機メーカーによって様々なので、各メーカーに合ったケーブルを選ぶ必要があるということです。適合ケーブルについてはメーカーに問合せをすれば教えてくれますが、ネット等で購入する際にはその接続についてきちんと確認しないと使えないものを購入することになりますので要注意です。(参照:電話機を変えると使えなくなる?)
(2)パソコンに接続しクラウド電話システムのソフトフォンやzoomやteamsといったアプリで使用するヘッドセット
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接続ケーブルはパソコン接続なのでUSBタイプになります。最近はUSB-Cの接続ポートを実装しているパソコンも増えてきていますので、ヘッドセット側のUSBのタイプも確認が必要です。ソフトフォンを使用すコールセンターのような環境であれば上述したように片耳タイプがお勧めですが、じっくり電話会議などをする機会が多い場合は両耳タイプが適しています。
(3)在宅勤務(テレワーク)で使用するヘッドセット
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在宅ワークではクラウドの電話やオンライン会議で使用する用途となり、接続先はパソコンかスマホになる事が多いと思います。パソコンであれば、(2)同様にUSB接続型となりますが、スマホ接続、ということになりますとBluetooth無線か機種によっては3.5mmジャック接続のヘッドセットという事になります。
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生活音が頻繁に発生する環境ではノイズキャンセルマイクは必須です。また、動き回る必要がある場合は無線が良いでしょう。一方ある程度の静けさが担保されている空間ではヘッドセットではなく、思い切ってスピーカーフォンを使うという手もあります。スピーカーフォンを使用する事でヘッドセットを装着しなくてもよくなるので、ヘッドセットを付けていると肩が凝ったり頭や耳が痛くなるような方にはお勧めです。ただし、お客様との電話という用途についてはヘッドセットのご使用をお勧めします。
(4)パソコンに接続し、オンラインゲーム等に使用するゲーミングヘッドセット
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両耳タイプで立体的な音源再生の出来るスピーカーが搭載されているヘッドセットが適しています。接続は勿論USBタイプになります。
(5)携帯電話やiPhone等に接続し、音楽を聴いたり通話をしたりする音楽用ヘッドセット
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両耳のステレオタイプのものが適しています。3.5mジャックケーブルでソース接続するかBluetoothでの無線接続が出来るタイプが良いでしょう。
(6)航空管制等に使用するヘッドセット
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特殊な用途となるので、オフィスで使用するものとは異なります。プラグもPJ7やキャノンコネクター等が採用されています。当コンテンツはオフィス向けのヘッドセットなので、ここでは説明を省略させていただきます。